災害時には電気・ガス・水道などのライフラインが使えなくなる事を想定しておく必要があります。
その時に考えなくてはならないのが、通信手段であるスマートホンの充電問題でしょう。先日の熊本地震では、電力の応急復旧までにで1日~4日間を要しており平均では7日間掛かったという報告があります。東日本大震災では、市内全域がほぼ復旧するまでに約10日間掛かっています。
大容量モバイルバッテリーを用意していたとしても、節約して2・3日が限界です。自動車のシガーソケットからも充電する事ができますが、ガソリンが手に入ればという前提条件があります。
そこで私は防災用品として、太陽光で発電する「USBソーラーチャージャー」をお勧めします。
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USBソーラーチャージャー
数年前までは、数万円出さないと手に入らなかった出力の太陽光パネルが4~5千円で買えてしまいます。
しかも通常の太陽電池(ソーラーパネル)を設置する時に必要な、AC-DCコンバーターやチャージコントローラーなどは一切不要。USBケーブルを挿すだけでスマートホンやモバイルバッテリーに一発で充電する事ができてしまいます。
私は21Wタイプのソーラーチャージャーを2枚所有していますが、どちらも5V / 2.4Aもの出力を2ポート搭載しています▼エネルギーの変換効率が 22%-25%と高く、2つの充電ポートから(合計)5V / 4A(MAX)を供給することが可能です。
これはコンセントから直接充電しているのと変わらない充電速度なので、常備しているだけで安心です。
もちろん太陽光発電ですので晴れている事が前提で、冬や真夏は充電効率が落ちてしまいます。うす曇程度でしたらソコソコ充電する事ができますが、雲が厚かったり雨の日には微弱な電流しか期待できません。
そこで災害時の晴れの日には 太陽光を貯金して充電してしまおうと、大容量のモバイルバッテリーも多めに買い置きするようにしています▼
上の画像のモバイルバッテリー以外にも 数本用意してあり、加えて家族それぞれが個別に持っています。
ソーラーチャージャーのタイプ
ソーラーチャージャーには出力やデザインが違うタイプが販売されており、私の持っている2枚はタイプが異なります。
1枚は充電機器を収納しておくメッシュ状の袋と、充電時の自立スタンドが付いている常設用のモデル▼
この角度で自立します▼
もう1枚は余計な機能を削ぎ落として薄型・軽量を目指した持ち運びタイプとなっています。これの軽量モデルは、連泊の登山や野宿・夏フェスなどにも使え、普段使いとして重宝しています。どちらのタイプのパネルも、性能的には変わりません。陽の当たる室内でも十分な速度で充電する事ができます。
それでは引き続き、室内に常設する時の小技をご紹介します。
窓に吸盤でぴたっ
百均で販売されている強力な吸盤を使うと窓ガラスに貼り付けて常設する事が可能です。
百均の吸盤▼
ソーラーチャージャーを引っ掛けて常設完了▼
この時は急速充電未対応のAndroidスマホに充電しましたが、5V / 9.6Aの速度で充電していました▼
窓にコンセントが付いているのと同じ状況です▼垂直に設置するとソーラーパネルの効率的には良くありません。しかし、この状態に加え冬でも1.5Aを超えた電流が得られています。
まとめ
スマートホンの充電に特化した記事を書きましたが、今では微弱電流の家電はUSB充電対応の製品が増えています。中でもランタンなどの灯りは電池からUSB充電式のリチウムイオンバッテリーに移行しつつあります。
これは災害時の灯りとしても活躍できますので、USB充電式のランタンも併せて備蓄しておきたいところです。
今回ご紹介したソーラーチャージャーは販売終了となっています。
今はやはり定番のAnker製品がお勧めです▼
RAVPower製のソーラーチャージャーは出力が安定している事で人気です▼
大出力タイプも販売されていますが、ポートは2つと変わりません。21Wタイプを2つ用意しておくと、4ポート同時に充電できるので晴れの日に太陽光を集める作業が捗ります。
28Wタイプ▼
DOD (旧ドッペルギャンガー) のLEDランタンは、折り畳めて便利です▼
簡易的ソーラーパネルシステム
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