最近は防災の意識が高まり、震災時の「持ち出しバック」を用意しているご家庭が増えてきました。しかしながら、軍手やロープなどテンプレートのアイテムばかりを詰め込んでいて、本当に実用的なのでしょうか?
震災対策といえば大地震に備えることを中心に考えがちですが、台風や大雨洪水などの非難時の対策も念頭に入れておく必要があります。
先日の熊本豪雨の時に一番困ったことは「乾いたタオルや服が欲しかった」という意見が多かったと言われています。大雨の中で持ち出したバックの中身が全て濡れており、避難所に辿り付いた時にはびしょ濡れで着替えも無く寒さに震えた方も多かったようです。
そこで今回は、雨対策として「緊急時持ち出し袋」に入れておくと、衣服を雨から守る ドライバック をご紹介します。
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ドライバック
ドライバックとは登山では「スタッフバッグ」とも呼ばれ、ザック(リュック)の中を整理する目的で使用される巾着型のバックです。
登山ではシェラフ(寝袋)や衣服が濡れては命に関わりますので、ザックカバーに加え天候に関係なく防水のスタッフバックに衣服を収納している方も多いです。
アウトドアメーカーのスタッフバックは軽くて便利ですが、今回は震災時にバケツや簡易リュックとしても使えるフルシームシーリングが施されたタイプをご紹介します。
サイズは5L,10L、20L,30Lなど様々ですが、私は10リットルと20リットルの2タイプを用意しています▼
丸めると細くて携帯に便利です▼
畳んで持ち運ぶことも可能▼
ドライバックの使い方
前述しましたように、雨の時の非難では予め衣類やタオルなどを詰めて持ち出し袋の中で濡れないように対策をします。
衣類を入れたら袋の入り口をロールします▼
パチンと止めて完了▼
この状態になるとガッチリ防水されます▼
10リットル以上の大きいタイプには、斜め掛け用のショルダーストラップが付いている事が多く、そのまま背負う事も可能です▼
バケツや簡易浮き輪に使える
厚手の高耐摩耗性PVC素材を採用しているスタッフバックは、強度があるので水を運ぶバケツとしても使う事ができます。
バケツとして使う場合には、上の止め具を取っ手として使います▼
中を空洞にして膨らませて止めると、緊急用の浮き輪としても使えます▼
試しに私は海水浴で浮き輪テストとして使った事がありますが、ギュっとしがみついても30分以上空気が持ちました。ただし少しずつ空気が抜け小さくなっていきますので、本当に緊急用ですね。
この使い方は正式ではありません。参考にされる際には自己責任でお願いいたします。
まとめ
今回は「非常用の持ち出し袋に入れておくと便利」という記事でしたが、防水スタッフバックはあらゆるシーンでの用途に役立ちます。
登山はもちろんレジャーなどでも大活躍しています。ホテルから海辺に遊びに行く時など、砂や水から完璧にガードしてくれます。
大雨時の非難は、予めドライバックに衣類を詰め込んでからバックに入れたいですね。
大きいサイズのモノを幾つも用意して、家族各自が自分の着替えを背負って非難するのがベストかもしれません。
バケツとして使わないのであれば、山岳メーカーの品が信頼できてお勧めです
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