ダイソー、キャンドゥ、セリアに代表される百均(百円ショップ)では、クオリティの高いアイテムが100円(税抜き)で手に入ります。防災グッズや震災時に役に立ちそうなアイムも、多数販売されています。
雑誌やWEB上では「百均で揃えられる防災アイテム・グッズ」などと、無責任な記事を目にしますが、本当に緊急時に使えるのでしょうか?
そういう記事の多くは「百均でも防災アイテムが揃いますよ」程度で、キャンプ用品と混同している記事も多く、ピントがズレていて実用のことは全く考慮に入っていません。
百均のアイテムは有用な品物が多数ありますが、使い捨てにしかならないレベルの品も多いです。
「百均クオリティ」と呼ばれるように、中にはゴミ箱に直行するような使えない物も多いのが実情です。
必要になった時、百均のアイテムが全く使い物にならず「しっかりとした品物を最初から買えば良かった」と思った事がありませんか?
それが品物が手に入らない震災時に起こったら、取返しが付きません。
私は、東日本大震災の時、福島でボランティアで現地で活動に参加しました。また、登山などのアウトドアでも、百均のアイテムを良く試してみたりもします。
そこで今回は、百均で買い揃える事ができる防災グッズで、本当に使えるのか?買っても良いもの、悪いものをご紹介します。
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エマージェンシーシート
百均製品の実用レベル:評価:
エマージェンシーシートは、災害時や遭難時にカラダを包んで体温低下を防ぐための防寒シートです。
避難先で体温を保持するため、災害など非常時に備えて、最低でも人数分は常備されることが推奨されています。
百均のエマージェンシーシートは、使えない事は無いのですが、メーカー品と比べて薄く、銀色のアルミ拍が剥がれやすいです。
長期間保管していると、いざ使う時に折り目の所からボロボロ剥がれてしまう事が多いです。新品だったとしても、使い捨てと割り切って使うべきです。
百円ショップのエマージェンシーシートは、メーカー品とは似て非なるアイテムと考えて下さい。
メーカー品のエマージェンシーシートは、畳めば数回利用できるものも多いので、百均のエマージェンシーシートはオススメできません。
オススメのメーカーは、SOLやモンベル(mont-bell) 、最低でもロゴスの製品は用意したいです。
使い捨て下着・ペーパーショーツ
百均製品の実用レベル:評価:
震災時の備蓄しておくアイテムとして、意外と気が回っていないものが使い捨ての下着類です。
百均などでもトラベル・サウナ用として、紙のブリーフや女性用ショーツが販売されています。
これは実際にはいてみましたが、使い捨てとしては使えない事はありません。しかしながら、5枚しか入っておらずサイズもLばかり。
子供がはけるサイズや、普通体形のSやMは見かけませんでした。私も普通体形なので、ガバガバで落ちてきてしまいます。
エステやマッサージで使っている、使い捨ての「ペーパーショーツ」「ペーパーブラ」「ペーパーブリーフ」の方が、しっかりしていて品質も断然上です。
Amazonや楽天などのECサイトでは、大量にセットで販売されています。
50枚で1,200円程度から買えるので、百均とほぼ同じ価格で高品質の下着を買えることになります。そちらを買い揃えて置く事をお勧めします。
我が家でも女性用ペーパーショーツ100枚、男性用は介護用使い捨て下着とペーパーブリーフを備蓄しています▼
からだふき(ボディシート)
百均製品の実用レベル:評価:
震災時には、お風呂やシャワーに入る事ができないので、カラダ拭きシートは必須です。
これは百均の製品でも十分だと思います。我が家では「あかちゃんのおしりふき」を10パック備蓄しています。それ以外に大判のボディシートも百均で揃えています。
しかしながら、あくまで百均のボディタオルは予備で、基本的には超大判のボディタオルを用意しています。
耳栓
百均製品の実用レベル:評価:
震災時の避難所は、騒がしくて夜も人のイビキなどで、眠れない事態を想定しておくべきでしょう。
そんな時のために、耳栓は備蓄しておくと良いでしょう(避難所によっては備蓄されています)
私は山小屋や深夜バスで使っていますが、百均の製品で十分です。
また「トラベル小物セット」というアイマスクやマスク、バンドエイドなどとセットになった製品もダイソーで売っています▼
使い捨て食器
百均製品の実用レベル:評価:
使い捨て食器は、発砲スチロール製のものはゴミになってしまうのでお勧めできません。
燃やす事ができる紙皿・紙コップは良いですが、百均製品は数が入っていないので割高です。
百均で買える防災グッズまとめ
百円ショップでも色々な防災グッズが売っていますが、そこをケチってお金を積んでも買えない状況で後悔したくありませんよね。
また命に関わる事を、百均製品に委ねる事にも抵抗があります。
例えばランタンやヘッドランプなどは、絶対に買ってはダメです。接触不良で点灯しなくなる事が多いので、緊急事態の時に頼るには心もとないです。
また震災は地震だけではなく、台風・暴風雨による震災も想定すべきです。防水・耐衝撃のものを用意しておくべきでしょう。
百円ショップでは、色々と買い揃える事ができますので、今回は第一部としてご紹介しました。
また第二部以降も投稿予定です。
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